お早うございます。Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
今日は、プロジェクトチームの立ち上げと運営に欠かせない要素について説明します。
当初、医療・介護・福祉業界における組織の自主的なプロジェクトチーム立ち上げと運営は比較的少ないと認識しています。
組織内でプロジェクトチームを経験したことがあれば、それは専門家が支援している場合が多いでしょう。
これは否定的な事ではなく、とりあえずプロジェクトチームの設立・運営とその結果、成功した経験は組織にとって大きな価値を持つものとなります。
私自身も、過去にプロジェクトチームを率い、一つの総合診療所での経営支援に取り組んだことがあります。
当該クリニックでは、新型コロナウイルスの影響により新規患者が大幅に減少し、また同時に診療・介護報酬の減少が起きていました。
これをきっかけに、事務長の主導権の下、プロジェクトチームを結成し、5人のチームで再構築に取り組み、危機を脱することができた経験は、私にとっても大きな学びとなりました。
さて、まずは「チーム」について深掘りしてみましょう。
チームの定義
・チームは意図的に形成され、組織は自然に存在します。
・チームには共通の目標があり、グループにはそれがありません。
・チームメンバーには目標達成のための役割が存在します
・チームメンバーはみんなで協力し、依存する存在です。
・チームは3人以上、組織は2人以上です。
チームの型
・プロジェクト型(短期・中期・長期)
・定常型チーム(無期限または長期以上)
・緊急対応型チーム(超短期・即終了)
チームの生成過程
・形成期(1ヶ月以内)
・紛争期(1ヶ月~数カ月)
・統一期(数カ月~)
・機能期(数カ月~)
チーム推進プロセス
・議論する
・協働する
・実践する
・省観察する
このように、チームについて考える際には、自分たちのチームが何の目的で作られたのか、何を達成すべきなのか、どれくらいの期間で何を達成するのか、これらを明確にすることが重要です。
私が創業する前、法人で働いていた時に、大赤字の地方中核病院でプロジェクトチームを立ち上げ、職員全体で経営改善に向き合った経験があります。
結果として、プロジェクトを立ち上げてから3ヶ月で3000万円の見通しになったのですが、そこからが大変でした。
プロジェクトチームの任期は1年間でしたが、3か月でようやく目標を達成したことにより、「自分たちならやればできる!」という自信と達成感から、プロジェクトチームの継続が問われる形になりました。
具体的には、医師、看護師、コメディカルなどの専門職チームと医事課や総務課が混ざったチームは、7つのプロジェクトに分かれて、それぞれが目標達成に向けて進められていました。 これらは通常の業務とは別に行われる活動であり、その結果、業務量が1.5倍に増加しました。
プロジェクトチームの運営的な意味では難しいのは、チームメンバーのモチベーションの維持、成果の継続、そして継続評価です。
プロジェクトの期間が1年など長期に渡ると、モチベーションや競争の低下が起こり、結果に大きく左右されるため、各プロジェクトをサポートするリーダーの役割が重要となります。
大きな組織ほど、多くの人を巻き込む必要がありますが、もし皆さんの組織が小規模であれば、プロジェクトチームの状況を見ながら、スクラップビルドも考慮しながら、最適解を求めて進めることができると思います。
必要なのはメンバーとリーダー、そしてそれぞれの役割と目的です。
簡単ではありませんが、一度トライしてもいいかもしれませんね。
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