おはようございます。Fukushi Vision Group株式会社 医療・介護・福祉経営コンサルティングの塚本です。
本日は、医療・介護・福祉業界における『論理的思考の難しさ』についてお話します。
さて、論理的思考ですが皆さんが日々の生活や仕事の中で必要とされる重要なスキルの一つなのは間違いありませんよね。
しかし、それは時として難解で、特に感情や人間関係が絡む医療・介護・福祉の業界では、その難しさが増すことがあります。
まず、論理的思考とは何かを理解することから始めたほうがよさそうですが・・
それは、情報を整理し、理由をつけて結論を導き出すプロセスです。
しかし、医療・介護・福祉の現場では、このプロセスが複雑になることがあります。なぜなら、私たちは単に事実を扱っているだけではなく、人間の感情、価値観、そして人生そのものを扱っているからです。
例えば、医療の現場では、医師は患者の症状と診断結果に基づいて最善の治療法を選択します。これは論理的思考の一例です。
しかし、患者の個々の価値観や生活状況を考慮に入れると、その選択は必ずしも明確ではなくなります。
患者が治療の副作用を恐れている場合や、家族との時間を優先したい場合、医師はその情報を組み入れて治療計画を再評価しなければなりません。
同様に、介護や福祉の現場でも、論理的思考は必要ですが、それだけでは十分ではありません。
介護職員は、利用者の身体的なニーズを満たすだけでなく、その精神的な幸福も考慮に入れる必要があります。例えば、ある行動が利用者にとって物理的には最善であると論理的に結論付けられても、それが利用者の感情や尊厳を傷つける可能性がある場合、その行動は適切ではないかもしれません。
これらの例からわかるように、論理的思考は医療・介護・福祉の現場で重要なスキルでありながら、それだけでは十分ではないことが明らかです。
人間の感情や価値観を無視して論理的に物事を進めることは、最終的には人々の幸福を損なう可能性がありますし、おそらく組織マネジメントは上手くいかないでしょう。
これは私も経験済みです・・・
では、どのようにしてこの難しさに対処すればよいのでしょうか。
一つの答えは、論理的思考と感情的理解をバランス良く組み合わせることです。
これは、事実とデータに基づいて最善の選択をする一方で、その選択が人々の感情や価値観にどのように影響するかを常に考慮に入れることを意味します。
また、他の人々の視点を理解し、尊重することも重要です。
これは、他人の意見や感情を無視するのではなく、それを理解し、それに基づいて行動することを意味します。これにより、私たちは他人のニーズと感情を尊重しながら、論理的な決定を下すことができます。
最後に、私たちは自分自身の感情と価値観を理解し、それを論理的思考の一部として組み入れることが重要です。これにより、私たちは自分自身の感情や価値観が私たちの決定にどのように影響を与えるかを理解し、それを調整することができます。
論理的思考は、医療・介護・福祉の業界での難しい問題を解決するための強力なツールですが、一歩間違えれば、人間関係に大きな影響を与えてしまいます。
私たちは感情と価値観を尊重し、それを論理的思考の一部として組み入れることで、より良い決定を下し、より良いケアを提供することができます。
それでは。
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