おはようございます。医療・介護・福祉経営コンサルティング Fukushi Vision Group株式会社の塚本です。
本日は、私が1年間通った『社会事業大学専門職大学院』を3月15日で卒業したので、これまでに得られたこと、入学に関するメリットやデメリットについて考察したいと思います。
結論から申し上げると・・・・
社会事業大学院専門職大学院‐福祉マネジメント研究科は
めっちゃ良かった!
ざっくり伝えると、約120万円の学費に対して得られたことは非常に多く、在学中には学費を賄えるくらいの実利益をもたらしてくれました。
あとで詳しく記載しますが、金銭的利益以外にも、人脈、知識、考え方等のあらゆる利益を得られることができました。
今回、入学を決断して本当によかったと思います。
ぜひ、医療・介護・福祉業界で、直接的に支援する方、間接的に支援する方は社会事業大学専門職大学院への入学をお勧めします。
私は、MBAは持っていませんが、日本の大学におけるMBA取得者を見ると、実践的なアプローチができる社会事業大学をお勧めしたいです。
ただし、歯科分野に関しては、あまり縁がないのでご注意ください。
では詳しく考察したいと思います。
1.どうして入学したのか?
今回、なぜ大学院に入学したのか。それはその年に私の経営コンサルティング事業における顧客の解約が増えたからです。
お客様側にも問題はありましたが、だからと言って、すべてお客様の責任にしては始まりません。そういった顧客と契約したのも自己責任。解約を防げなかったのも自己責任。
解約理由には2つあります。
① 課題が解決できた。
② 成果が得られなかった。
①であればいいのですが、きっと今回の解約は期待に応えることができなかったので、②となるでしょう。
解約の理由を考えると、ひとえに私の能力不足だったと思います。それを考えた時、経営者として120万円を自己成長投資に使うか、新規顧客獲得、あるいは新事業に投資するか一瞬悩みましたが、3分後には入学を決意しました。
つまり、経営コンサルタントして、経営者として医療・介護・福祉業界に対して適切に、期待を超える価値を提供できるようになるために入学しました。
2.授業・講義の内容や方法
気になる授業や講義の内容ですが、専門職大学院は”修士課程を修めるための大学院"なので、様々な講義や授業で学ぶと同時に「実践研究」と「論文作成」をしなければなりません。
つまり、最終的には論文を提出し、合格となれば卒業できるのです。
卒業要件:必要な単位数の取得、研究の実践、論文作成
実践研究は、通常の授業と同時にゼミの中で担当教員や仲間と一緒に進めて行きます。
【受講した主な授業】
・組織行動論
・人的資源管理
・チームマネジメント
・社会保障論
・サービス管理論
・福祉会計
・インタープロフェッショナルワーク
・事例研究(福祉・医療)
・ニーズとイノベーション
・SWアプローチ 等
他にもありますが、この辺で。
授業や講義の内容で得た知識も重要ですが、どちらかというとグループワークの中で行う協同作業と他者の知見や考え方、教授の授業の進め方、考え方、話し方など周辺的要素が私にとっては大きな産物でした。
入学後、私は購入する本の種類が180度変わり、人が理解、納得するための根拠、理論等の研究に関する著書を主に購入するようになりました。
講義に関して言えば、実は3つのポイントがありましたので参考にしてください。
☑ 何を学ぶかではなく、誰から学ぶかが大事
正直なところ、講義内容も講師次第。教え方、伝え方が上手な講師であれば、メインの内容も理解しやくすく、講義のゴールにも到達しやすい。しかし、ただ読むだけの講義や講師の価値観が偏り過ぎている場合には、参考にならないこともある。
☑ 何を学ぶかではなく、誰と一緒に学ぶかが大切
すべての講義は、一人ではなく仲間と一緒に受けることが多いことから、同じような知識や知見、職種とは話が合うと思うが、あえて普段交わらない人と一緒に講義を受けると大変良い刺激を受けられる。多様な価値観、多様な技、多様な事業、すべてが刺激となった。
☑ オンラインよりも対面が良い
社会事業大学の良いところは、忙しい社会人でもオンラインと対面を併用することで単位を取得できるところだ。ただし、オンライン授業よりも、毎週金曜日、土曜日に行われる対面講義の方が、教授や仲間との信頼関係、人間関係を築く上では重要。
3.どんな入学者(同期・仲間)がいるか?
全 体:50人(男女比率:半々)
年齢層:30代前半~70代前半(30代は3人、ほとんどが40代後半以上)
職 種:医療、介護、福祉、その他
役 職:経営者/10%、管理職/80%、一般職/10%
所在地:関東圏/6割、地方/4割
特徴して、以外にも私を含む経営者が多かった印象があり、ほとんどは管理職やリーダー職などの役職者が目立ちました。
授業の内容を見ても、役職者以上がこの大学院には向いているのではないかと思います。また、現場一筋の職人気質が多い専門職の方々には、客観的視点を学べる良い機会だと思いいました。
3.得られたこと
冒頭でも記載したとおり、入学して得られたことは入学費用の約120万円を超えるものでした。経営コンサルタントかつ社会福祉士の資格を持つ私が得られたことを、お伝えしたいと思います。
①知識習得
講義を受けることで、これまで自分の知らなかった世界を知ることができ、特により医療・介護・福祉現場における知識を得られることができました。現場感を知りたい、現場の方々の考え方を学びたいと思ってたので、これは十分に学ぶことができました。
②人脈形成
私のような経営者は基本的には日々、利害関係のもとお付き合いすることがありますが、この学校というのは立場や経験に関わらず全員がフラットに付き合えることで、忖度ない人脈形成が自然とできるのは良いことでした。
③新しいビジネスの機会
大学院では、実践研究を行う必要があります。私はこの研究を行うために「一般社団法人」を設立し、医療・介護・福祉の人材育成・教育を行う機関として新しいビジネスを始めることができました。さらには一緒に働く仲間とも出会うことができたので、これは大きな副産物でした。
④言語化
もともと言語化は得意だったのですが、やはり人に教えることに長けた教授、ゼミの先生はすばらしかったです。自分はまだまだ・・と思い知らされました。日々の講義やゼミをとおして、先生方の考え方を吸収し、さらには言語化スキルを大きく磨くことができました。
⑤曖昧な考え方
何でもはっきりさせたい性格の私ですが、大学院の講義や研究から、この業界は『曖昧さ』があってもいいというのは、大きな学びでした。制度の狭間、グレーゾーンなど現実にははっきりさせないことで生活が保たれている人たちもいる中で、何事もはっきりさせるべきでないという一つの考え方は、今後の仕事にも活かせるものです。
⑥学習の習慣化
これまでも勉強や学習を怠ることはありませんでしたが、週3回の講義を設定しているため、学習がさらに習慣化されました。さらに学習すべき方向性も明確になり、自分の足りないことを学べる素晴らしい機会でした。
最初は、福祉マネジメント修士という偉そうな肩書と、自分のスキルを挙げたいということが目的でしたが、むしろ副産物のほうが重要でした。
論文を書き卒業することよりも、実践研究や論文作成、日々の講義における在学中のプロセスに最も価値があるのだと思いました。
簡単ではありますが、日本社会事業大学を卒業し、これまでを振り返り考察しました。
まず授業料安い!得られるものが多すぎる!
中には途中で辞めてしまう人もいましたが、結局は本人次第です。
大切のは「学ぶ気持ち」と「やりきる覚悟」です。
教育機関は、きっかけや機会は与えてくれますが、最終的に行動するのは自分ですからね。
働きながらは大変ですが、それでも先生たちが最大限サポートしてくれますので、安心です。ほぼ卒業できますし、問題ない。
真面目に活動すれば、卒業できることが確定しているので大丈夫です。
それでは。
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